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生存ルート妄想

※一期ロックオン(ニール)生存ルート妄想。
衝動的に書いただけなので続かないですごめんなさい(笑)









「どうでしたか?メメントモリ戦に加わった感想は」

「どうといわれても。俺はただ待機してただけだぜ?」

答えると、問いかけた張本人である男―――リボンズ・アルマークが意味深な笑みを浮かべてみせた。

彼は、宇宙で戦いに巻き込まれて負傷していた自分を回収し、治療までしてくれた人物だった。
礼をしたくても身一つで投げ出されていた上に記憶まで宇宙に置いてきてしまったらしい己にできることはなく、何でもしよう、と申し出たら、どういうわけか訓練施設へ入れられて、MSを与えられた。
そして、つい先日、連邦軍の特別部隊アロウズ所属であることを示すIDカードを渡され、メメントモリへ行くようにという指示を受けたのだ。

何がなんだか分からないうちに向かった宇宙は、何故か震えてしまいそうなほどに強い何かの感情をもたらしたのだが―――失われた記憶から発生しているらしいその感情は、結局記憶を呼び覚ますには至らなかった。

どういう訳なのか、たった一機で大暴れしていたガンダムというMSを見てから、己の心臓は壊れたのではないかと思えるほどに大きな音を立てた。
半ば反射的に照準をそのMSへと合わせたけれど、縦横無尽に動き回る上にこちらの動向さえ警戒していたそのMSを狙い撃てる筈もなく―――結局、一発も当てないままメメントモリは落ちたのだ。
だから、もしリボンズがメメントモリ防衛を己に期待していたのだとしたら、己は彼の期待にはこたえられなかったことになる。
それを言えば、彼はさもおかしくて仕方がない、という風に声を上げて笑い出した。

「違うよ。"初陣"の貴方に、そんな事を期待していた訳じゃない。ただ、ガンダムを見てどんな反応をするのかが見たかっただけさ」

「…引っかかる言い方だな」

「それは貴方自身が一番よく分かっているんじゃない?初めてMSを操縦した感想はどうだったの」

すかさず切り返してきた彼の言葉には、「さてね」と答えるのが精一杯だった。
同時に、感じていた違和感の正体に気づかされて―――何故か気分が悪くなってくる。

(こいつは…俺の過去を知っている。それも、かなり深くだ)

思わず、鋭くなってしまった碧眼を目の前の少年めいた容貌へと向ける。
しかし、リボンズはそんな視線などまるで知らない、という風に目を逸らして、テーブルの上にあるカップへと腕を伸ばしていた。

「僕は貴方に期待しているんだ。ロックオン・ストラトス」

あなたのその腕、僕の為に使ってもらうよ。

言ってから、彼は完全にロックオンから意識を逸らす。
それが、リボンズなりの退室の合図なのだ。

ロックオンは小さく返事をしてから踵を返すと、早くなってしまいそうになる足取りを、どうにか落ち着けようとする。
多少急いた動きになってしまったのは、もしかしたら彼にばれてしまったかもしれない。
しかし、胸のうちに湧いた僅かな疑問だけは悟られてくれるな、と、内心で必死に祈り続けていた。









「…はあ」

完全に彼の屋敷から離れたところで、ロックオンは深いため息をつく。
どうも、あの屋敷は気分が落ち着かない。

それに、彼の物言いや態度はいちいち引っかかるものがあって―――最初こそ素直に治療に対する恩という意味で動いていたロックオンだったが、やがて彼に疑念を抱くようになっていた。
そんな中での、唐突な出撃命令。
与えられた機体は、まるでこれが一番あっているのだ、とでもいう風に、こちらの意向を聞かず遠距離射撃仕様にカスタマイズされていた機体。
そして何より驚いたのは、その機体にすんなりと馴染んでしまった自分だった。
操縦桿を握る手も迷いはなく、スコープを覗き込んだときなど、懐かしさすらこみ上げてきて。
そこまで自覚してしまえば、自分の過去にはある程度の見当がつくというものだった。

(敵だったのか、味方だったのかは知らないが…奴は俺の過去を知った上で、俺を利用しようとしてる。)

皮手袋に覆われた右手をぎゅっと握り締めて、ロックオンはちらりと屋敷の方を振り返る。
ソレスタル・ビーイングと反政府組織がひしめき合うあの場に自分を引きずり出した意図は、意味はなんだったのか。

考えても、失ったものが思い出せない以上結論はでないが、どうしてもロックオンは考えないではいられなかった。
過去に、何か大切なものを置き去りにしてきてしまったような、そんな気がしてならないのだ。

絶対に忘れてはいけなかったものなのだ。
それが何なのか…早く思い出してしまわないと、知らないうちにこの手で潰してしまうかもしれない。
考えただけで背筋が寒くなってきてしまって―――ロックオンは思わず、瞳を伏せてしまった。









+++++++++++++++++++++++++++++

葛藤よりも疑いようもなく「俺の敵はCB!」って思ってるルートも面白そうだけど、あえて葛藤しつつなロックオンで(笑)
このタイプのロックオンは、気になっていろいろ調べてるうちにCBにもロックオンって名前の人間がいるって知って、尚更混乱するんですよ
んで、思わず単身CBに喧嘩売りに言ってケルディム引っ張り出してダブルロックオン対面ですよ
生身で拳銃構えて相対するのとかみてえええええええええええ
誰かかいてえええええええええええええ!!!
絵が描けない己がにくいぜ!!!!!あー!

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