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※キュリオス←アレルヤみたいな
救出されてからすぐに新しい機体を与えられ操縦し、その足で新しい艦に着艦。
降り立って程なく出されたコーヒーを飲んで一息ついて、それからシャワーを浴びた。
そして当然のように用意されていた私室に入ると、少し硬いけれど、綺麗に整えられたベッドがあって、アレルヤは何も考えずにその白い海へとダイブする。
四年ぶりの、文化的な生活だ。
人扱いすらされないことには慣れていたが、やはり体は欲求に忠実で―――ベッドの柔らかさはアレルヤに強い眠気をもたらそうとする。
(…四年、か)
拘束されていた間、世界はその姿を変えていた。
ユニオン・AEUと同様に自分…『超兵』を作り出した人革連は実質的に解体し、地球連邦に。
それで紛争はなくなったかと思いきや、やはり地球連邦に与しないいくつかの国は、相変わらず争い続けていた。
それから、反政府勢力カタロン。
武力的には微々たるものだが、それでも理不尽な力には屈しないという強い姿勢が、一部の人々の支持を得ているようだ。
そして、この四年の間にすっかり姿を消していた、私設武装組織ソレスタル・ビーイング―――――…。
潰えたとばかり思われていたこの組織は、しかし水面下で力を取り戻そうと躍起になっていた。
四年前に共に戦った二人と、新たに加わったという兄貴分であった男によく似た一人に助けられる形で組織に戻ってきたアレルヤは、ふと、格納庫で整備に回されているのであろう、新しい愛機のことを思い出す。
(――――――アリオス、か)
名前を知ったのは、乗り込んで身体認証を行い再起動をした時だった。
電撃作戦という事で、機体の名前を聞く暇もなかったのだ。
当時、敵勢力に回収されたのは自分だけだった。
大破していたキュリオスは利用できないと判断されたらしくその場に放置されていて―――そのお陰で太陽炉の回収ができたのだとティエリアからは説明された。
太陽炉さえあれば、ガンダムは作り直す事ができるのだ。
逆説的に言えば、新しいガンダムは太陽炉以外にキュリオスの影を残していないという意味でもある。
ふと思い立ったアレルヤは、眠ることも忘れてむくりと起き上がり、支給されたばかりのジャケットを羽織った。
「…」
アンダーを先に着ていたのでサイズに間違いはないのだろうが、ジャケットの丈が短い。
何となく落ち着かなかったが、そういえば皆このような長さだったような気がすると思い直して、アレルヤは自室を出て行く。
基本構造は前身であったプトレマイオスとそう変わりなかったので、特に戸惑うこともなく格納庫へと到着した。
既に整備は終わったのか、取り付いていたハロや整備士たちの姿はなく、格納庫の隅には目的の機体―――かつての愛機と同じカラーリングの後継機が静かに佇んでいる。
「……アリオス」
低重力下で、慣性に任せてふわりと近寄って指先を触れさせてみる。
当然ながら指には冷たい感覚しかやってこないが、何故かそうしたくなったのだ。
次いで、ひたり、と手のひらで触れてみた。
最後に触れた時には細かな傷で一杯だったキュリオスの装甲とは打って変わって、アリオスの装甲は滑らかな手触りである。
しかし、キュリオスに使用されていたのを使っているのだという太陽炉だけは、違った。
殆どが綺麗に研磨されていたり付け替えられていたりするが、取替えの利かない箇所だけは、かつての傷がそのまま残っている。
太陽炉に残った僅かな傷――――――それだけが、アレルヤの刃であったキュリオスの名残だ。
薄暗闇でもその傷を見つけることができたアレルヤは、真新しい装甲を蹴って太陽炉へと近づく。
それから、傷跡を確かめるようになぞった。
「君には散々お世話になったのに、ありがとうも言えなかった」
ようやく見つけたかつての愛機の名残に語りかけながら、アレルヤは小さく微笑む。
「――――――ありがとう。それから…さようならだね、キュリオス」
当然、自己満足であることは分かっていたが、それでも良かった。
アレルヤは傷に触れたまま言いたいことだけを言うと、自室へ向かうべく格納庫の出入り口へと体を向ける。
「改めてよろしく、アリオス」
半分だけ振り返って囁いてから、アレルヤは格納庫のドアを閉めた。
++++++++++++++++++++++++++++++
…あっれー(笑
何故かアリオスとキュリオスとアレルヤの不思議な三角関係が…
眠気に耐えつつ適当に書いただけなので支離滅裂かもです
後日修正してたらそっとしておいてやってくださいorz
アレルヤは多分こういうのきっちりしてると思った、ってだけの話。
実際機体に傷一杯だったら、高機動性をウリにしてるキュリオス&アリオスにとっては命取りだよなとは思います。
が、傷だらけとか満身創痍の機体って 萌 え る ん だ 。
…うん、それだけです(笑
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