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ソレスタ幼稚園(仮)

※某所チャットにお邪魔した際に派生したネタ。
ディランディとハプティズムが幼児です。









「あら、それはどうしたの?」

迎えにやってきた双子の保護者―――マリー・パーファシーは、幼稚園教諭の手に引かれてやってきた子供たちを見るなり頬を緩めた。
己の養い子である双子は、それぞれ動物を模したかぶり物をしている。
双子の兄アレルヤはうさぎ、弟のハレルヤはねこだろうか。

「発表会の出し物で、うさぎ役とねこ役をやることになりまして。今日が衣装合わせだったんですけど…二人とも気に入ってしまったようで、着替えが間に合わなかったんです」

「そうでしたか…お手を煩わせてしまってごめんなさい」

子どもたちに代わって答えた教諭が申し訳なさそうな顔で朝子供たちに着せていた服を差し出してくるものだから、マリーはマリーで困ったように笑い返すしかない。
ハレルヤはともかくとして、アレルヤまでもがダダをこねたとは珍しい。
それだけ、この服が気に入ったのだろう。
両手で双子それぞれの手を引いて幼稚園の門をくぐりながら、マリーはふとアレルヤの様子を見やった。

アレルヤは、兄という立場であるせいなのか元々の性格なのか、引き取った当初から感情の起伏があまり激しくはなかったのだが―――今日は珍しく、その年代の子供らしい愛らしい顔でにこにこと笑っている。
それだけ気に入ったのか、と反対側を歩く弟も見てみたが、ハレルヤの方は逆に不機嫌そのもの。
マリーはこれをどう判断したらいいのか、少しの間悩んだ。
しかし、この年代の子供というのは、何がきっかけでご機嫌になるのか不機嫌になるのか、大人にはさっぱりとわからないものである。

「とても似合っているのね」

「ろっくおんもほめてくれたよ」

「…ロックオン?」

とうとう弾けた、という風なこぼれるような眩しい笑顔で、アレルヤがあそこ、と腕をいっぱいに伸ばして教室がある方向を指さす。
その手前にあった渡り廊下には、アレルヤたちと同じような双子がこちらに気づいて手を振っていた。
綿菓子のようにふわふわとした茶色の髪がとてもかわいらしい。
あちらも、何か動物のかぶり物をしているようだ。

「あのね、わんこの方がろっくおんなんだ」

必死に説明するアレルヤだったが、マリーからみるとどちらも「わんこ」のように見える。
おそらくもう一人は犬にみえる何か別の生き物なのかもしれないが、幼い子供にそのあたりの説明を求めても仕方がない。

「そっくりの衣装ね。発表会で一緒に出し物をやるの?」

「うん!」

しきりにこちらの反応を気にしている様子の双子にマリーも手を振り返してやると、アレルヤたちと同じもみじのように小さな手がぶんぶんと元気よく振り返された。

入園してからずっと、双子は兄弟同士でばかり遊んでいたというから心配していたが―――発表会というイベントをきっかけにして、どうやら初めて友達ができたようだ。

他にもいろいろ話したそうにしている双子の手をしっかりと握りながら、マリーは今日の夕食がにぎやかになるのを予感した。









******************************
手直ししましたが手直しになりきっていないとかどんだけ(汗
ちなみに家族構成はこんなん↓

【パーファシーさんち】
マリー(保護者。年齢不詳だけどまあたぶん20代前半)
ソーマ(マリーの妹。12歳。ジュニアスクール卒業目前?)
アレルヤ(4歳。幼稚園児)
ハレルヤ(4歳。幼稚園児)
※なんとなく家の雰囲気はロシア風?じゃなかろうか
マリーとソーマがすごくロシア美人ぽいから
んで、アレハレ(特にアレルヤ)は女系家族なら自分が強くなって守らなきゃ!ってなって体鍛え始めるといい

【ディランディさんち】
パパ&ママ(出番ほぼ皆無)
ニール(自称ロックオン。4歳。幼稚園児)
ライル(4歳。幼稚園児)
エイミー(0~1歳。双子の可愛がり攻撃の主たる対象)
※まさに北欧を絵にかいたような感じ?
双子とはいえ三人兄弟なのでライルはひねくれっこに育つだろう。
ひねくれっこなのでハレルヤにはいじわるばかりするといい(こんなところでライハレフラグ作ろうとする私万死)

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