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ぽけもんパロ

※我慢弱いのでやっちゃった…ポケモンパロ
一応memoのつぶやきみてない方用に設定(↓)

アレルヤ&ハレルヤ→組織を抜けてきたポケモントレーナーの兄弟。
ソレビシティに住んでる。(すいません名前思いつかなかった)
アレルヤはポケモンを育てることが、ハレルヤはポケモンを鍛えることが得意。

ニール&ライル→ポケモントレーナーの兄弟。色々謎。

















――――――どうしよう。どうしよう。どうしよう。
生まれたばかりのポケモンを抱えたまま、アレルヤはさっきから同じことをずっと考えていた。
アレルヤは、弟と一緒に組織を抜け出してきてからというもの、ずっとこのソレビシティのはずれで卵を預かって育てる「育て屋」をやっている。
弟のハレルヤはいつもどこかに旅に出ていて、滅多に帰ってくることはない。
たくさんの卵と生まれたばかりの幼いポケモンたちに囲まれて賑やかな日々を過ごすというのが、ここに居を構えてからのアレルヤの日常だった。

その日常が崩れ始めたのは、丁度一か月前―――ハレルヤが久しぶりに帰ってきたときのこと。
自宅で寛いでいたアレルヤたちに、妙な男がバトルをしかけてきたのだ。
ライルと名乗った彼は、ポケモンが遊ぶための庭をぐちゃぐちゃにした上に、気をつけろという意味のわからない一言を残して去って行った。

その時は一体何を言ってるのかと二人で顔を見合わせたのだが―――まさか、それが再襲撃の予告だったとは。
再び壊された庭の柵と、その傍らで巨大な草ポケモンを従えた男とを、アレルヤはきっと鋭く睨みつける。
あれは、今抱えているこの子ポケモンの最終進化系―――ドダイトスだ。
幼さゆえにまだ状況が理解できていないナエトルは、アレルヤの腕に抱かれたまま、ただじっとドダイトスと男の姿を見ているだけである。
しかし、明らかに敵対意思を見せている男を前にいつまでもこの子を抱えてうずくまっていては、家もポケモンたちもめちゃくちゃにされてしまうだろう。

「――――――あなたが何の目的でここに来たのかは知らないけど、ここを破壊させる訳にはいかない」

子ポケモンを心配したのか、怖がりのはずのラッキーが傍らにやってきているのを確認して、アレルヤは腕の中にいたナエトルを彼女へと引き渡した。

「ただの育て屋、って訳じゃなさそうだな。お前さん」

「それを確かめに来たの?ハレルヤと戦うだけじゃ物足りなかったんだね」

会話をしている間に、騒ぎを聞きつけて町の人がここに来ないとも限らない。
表情に出さないまま焦り始めていたアレルヤは、庭の池に放していたギャラドスを呼んだ。
近くの川と繋がっていて大型のポケモンを放すのに使っているそこの番犬代わりであるアレルヤのギャラドスは、体も一般的なギャラドスより一回りほど大きい。
その大きさに男が驚いた様子を見せているが、落ち着くのを待っているほどアレルヤも善良ではない。

「ギャラドス、」

付き合いも長いギャラドスは、アレルヤの意思をくみ取るのも早い。
指示を出すまでもなく、ナエトルを抱えたラッキーが建物に退避したのを確認してから、攻撃態勢に入った。
相手の弱点も分かっていて、すぐに「れいとうビーム」を放射し始める。
いかに守備力に定評のあるドダイトスとはいえ、このギャラドスの攻撃が直撃してはひとたまりもない。
すぐにこの対峙が終わると踏んで息をつこうとしたアレルヤだったが―――ドダイトスに代わってウインディがその矢面に立っているのを見るなり眼の色を変えた。

「!」

「視界を遮るほどの冷凍ビームか…さすがだな、アレルヤ」

「…リーフストーム!?」

ウインディに攻撃を防がせている間にエネルギー・チャージを終えていたドダイトスの攻撃が、ギャラドスへと向かう。
即死はしないが、これでかなりのダメージを受けてしまう。
半ば仕方ないとあきらめかけていたところで、アレルヤは木の陰に野生のポケモンがいるのに気づいてしまった。
ことりポケモンのポッポだ――――――。
そういえば、ハレルヤが前に帰ってきた時、あそこにピジョットの巣があると言っていた。
その卵がかえったのだとしたら、あそこには見えないだけで何羽かのポッポがいる可能性もある。

気づいたら、アレルヤの手は勝手にモンスターボールを放り投げていた。
攻撃を受け止めているギャラドスの後ろに回り込ませる形でブラッキーをポッポの救出に向かわせ、攻撃を続けているドダイトスへはカイリューを差し向ける。

「カイリュー、ギャラドス!”はかいこうせん”!!」

力任せ、というのは本来のアレルヤの戦闘スタイルではないのだが、ポッポたちの命がかかっているとなるとなりふりにはかまっていられない。
ふらついているギャラドスは、すぐにボールに戻すべきだと分かっていた。
しかしギャラドスも自らの背後にいるポッポに気づいていたのだろう、隙を見せることなく防御姿勢から攻撃へと転じる。
二匹による全力攻撃にさすがのドダイトスも耐えきれなかったらしく、土煙が引く頃には盾役のウインディも一緒に地面へと倒れていた。

「―――――」

「…ここを攻撃しないと約束してくださるのなら、僕は今回の事は忘れます。約束して下さらなければ、」

救出を終えたブラッキーがアレルヤの左にぴたりとくっついて相手を威圧するように睨みつけ、攻撃を終えたカイリューとギャラドスも、鋭いまなざしで相手を睨んでいる。
ここまで追い詰められれば、相手もそろそろ本性を現すはずだ。

アレルヤはいつでも攻撃態勢に入れるよう身構えていたが、しかし相手はアレルヤには目もくれず、倒れた自分のポケモンへと歩み寄っていく。

「よく頑張ったな、お前たち。これでおしまいだ」

「……?」

「アレルヤ、やっぱりお前さんは俺が見込んだ通りのトレーナーだったよ」

動けなくなっているドダイトスとウインディをボールに戻しながら、男は人の良さそうな笑みをアレルヤへと向けてきた。
その笑みには、先ほどのような悪意は感じられない。
一体どういうことなのだろう?
半ば混乱し始めた頭で、主の様子をうかがってる自分のポケモンたちと顔を見合わせる。

「本来の適性は「育てる力」のようだが、組織で仕込まれた戦闘力も鈍ってないみたいだ」

「!あなたはどこまで僕たちの事を…」

「だいたいは知ってるぜ。三年前にこのソレビシティに流れついたってことも、組織を憎んでいることも、だ」

そのギャラドスも回復してやった方がいいな、と言いながら、彼はアレルヤに空っぽのモンスターボールを投げ渡した。
態度のあまりの変化に気取られつつも素直にギャラドスをボールに戻しつつ、視線で男に問いかけると。

「俺たちは、そんなお前さんたちの力になりたいし、なってもらいたい。私設対抗組織ソレスタル・ビーイングの一員としてな」

胸ポケットで煌めく翼を模したバッチをみせて、ニールと名乗った彼はもう一度アレルヤへと微笑みかけた。









******************************
勢いだけで書いた。
後悔はちょっとだけしている。
なんかまずいなーと思ったら消しますごめんなさい。
原稿で疲れていたんだそうに違いない

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